
静岡県伊東市のアーケード商店街キネマ通りにて、10店舗の名店が集まる食の台所「伊東温泉 湯けむり市場」が、2026年春にオープンする。
気軽に立ち寄れる複合飲食施設が登場
観光地としての強みがある一方で、街なかで楽しめる拠点の充実が求められてきた。そんななか、「湯けむり市場」は、伊東の食の魅力をより身近に楽しんでもらうために、観光客も地元の人も気軽に立ち寄れる「食の台所」となる複合飲食施設。温泉街と食を軸に、人の流れや滞在時間の向上を生み出し、地域の魅力が自然に広がっていく拠点となるようにとの思いが込められている。

伊東駅から徒歩5分。全天候型の伊東市内唯一のアーケード商店街「キネマ通り」に、新たなにぎわいの場を創出する。天候に左右されにくい特性を活かし、温泉街を回遊促進してもらい、伊東のまちの活性化を図っていく。ゆっくりとした食事から、軽い一杯など、その日の気分で過ごせる“伊東の新スポット”を目指している。
伊東や静岡の名店10店舗が出店

伊東ならではの郷土料理と、静岡名物が並ぶ“食の横丁”スタイル
「湯けむり市場」には、計10店舗が出店する。伊東ならではの海の幸や郷土の味に加え、静岡を代表する名物も楽しめる構成で、しっかりした食事からちょい飲みまで、幅広いシーンに対応していく。また、現在出店者の一般公募を行っているので、今後店舗が増えることも期待できる。
館内には全体で約200席を設け、グループにも対応できる環境を整備。カラオケ付きの宴会場も備えているので、地域の会合や懇親会、観光での団体利用など、幅広いシーンで活用できる場だ。
まちのにぎわいにより“湯けむり”が立ちのぼる
伊東は、古くから温泉地として多くの人に親しまれてきた。温泉街で行き交う人、そこに出会いや新たな発見が生まれる。こうした伊東ならではの情緒を象徴する言葉として「湯けむり」と掲げた。人が集い、まちのにぎわいにより“湯けむり”が立ちのぼることを表す象徴とし、「湯けむり市場」と名付けられた。
また、ロゴは伊東の温泉情緒を伝えるため、手ぬぐいを乗せた“入浴中の招き猫”がモチーフで、顔もほてっていてピンクになっている。
「湯けむり市場」は、民間の力だけで立ち上げる施設となるが、多くの人に「また行こう」と思ってもらえる場所となるよう取り組んでいくというので期待しよう。
地域の魅力発信と交流機会の創出を推進
「湯けむり市場」の運営を手がける伊東温泉にぎわいカンパニーは、伊東市を拠点に地域の活性化および観光促進に取り組む「みらいず」の新会社として設立。これまで「みらいず朝市」「ミライズ・マルシェ」から始まり、「湯けむりラーメン祭」「夢の納涼大盆踊り大会」「伊豆コーヒーフェス」など、民間主導によるイベントの企画・運営を通じて、伊東のにぎわい創出に取り組んできた。

4〜5月に初開催した「伊東温泉 湯けむりラーメン祭」は、全国28店舗が集結し、延べ約8万人が来場し、伊東市内でも安針祭に次ぐ規模(来場者数ベース)のイベントとなった。

また、夏の風物詩として開催した「夢の納涼大盆踊り大会」は、伊東では20数年ぶりとなる大型櫓を囲み、盆踊りや屋台を通して、子どもから大人まで楽しめる世代を超えた交流の場も創出した。
来春になったら、10店舗の名店が集まる食の台所「伊東温泉 湯けむり市場」に出かけてみよう。
伊東温泉にぎわいカンパニーHP:https://yukemuri-ichiba.jp
■伊東温泉 湯けむり市場
住所:静岡県伊東市中央町6番15号
営業時間:10:00〜23:00
営業日:年中無休
※内容は変更となる場合がある
(山本えり)